人を信頼することと、仕組みを整えることは矛盾しません。
むしろ、人を信頼しているからこそ、誰か一人の頑張りだけに頼らない会社を目指す。その考え方が「ゼロトラスト思考」です。
「この人なら大丈夫。」
仕事をしていると、そんな言葉を口にする場面があります。
長年一緒に働いてきた人。
責任感があり、任せても安心できる人。
困った時には必ず助けてくれる人。
その信頼は、会社にとって大切な財産です。
私たちも、人を信じることから仕事は始まると考えています。
しかし、その一方で、こんな経験はないでしょうか。
「あの人なら分かっていると思った。」
「伝えたつもりだった。」
「いつもやってくれていたから大丈夫だと思った。」
結果として、小さな確認漏れや引き継ぎ漏れが起きてしまう。
決して誰かが怠けていたわけでも、責任感が足りなかったわけでもありません。
人は忘れることがあります。
忙しい日もあります。
急な電話や来客で予定が変わることもあります。
体調が優れない日もあれば、思い込みで判断してしまう日もあります。
どれだけ経験を積んだ人でも、どれだけ優秀な人でも、「絶対に間違えない人」は存在しません。
だからゼロトラストは、「人を疑う」という考え方ではありません。
人は間違える可能性がある。だから人を責めない仕組みを考えよう。
そんな発想から始まる考え方だと、私たちは捉えています。
実は、私たちの職場には、すでにたくさんの工夫があります。
チェックリスト。
引き継ぎメモ。
ダブルチェック。
手順書。
日報。
どれも特別なものではありません。
けれど、それらがあることで、「うっかり」を防ぎ、「誰か一人だけが知っている仕事」を減らし、安心して仕事を進められる環境が生まれています。
これらは、人を縛るためのルールではありません。
人が安心して働けるようにするための工夫です。
人が悪いのではありません。
仕組みが足りなかっただけなのかもしれません。
ミスが起きた時に、「誰の責任だ」と考えるよりも、「次は起きないようにするにはどうすればいいか」と考える。
その積み重ねが、会社の品質を高め、お客様からの信頼につながっていきます。
そして、その積み重ねは、働く人自身を守ることにもつながります。
会社を守るのは、人ではなく仕組みです。
この言葉は、人を否定するためのものではありません。
むしろ、その逆です。
人を信頼しているからこそ、誰か一人の経験や記憶、頑張りだけに頼らない。
担当者が変わっても仕事が続く。
急な休みでもお客様に迷惑を掛けない。
新人でも安心して仕事を覚えられる。
そんな環境をつくるために、仕組みがあります。
それが、私たちの考えるゼロトラスト思考です。
AIも、DXも、ITリスク対策も、本当の目的はシステムを増やすことではありません。
人が安心して働き続けられる環境をつくること。
属人化を減らし、知識や経験を会社の財産として残していくこと。
そして、変化があっても止まらない会社を、お客様と一緒につくっていくこと。
アークグローは、「導入して終わり」ではなく、「使い続けられる仕組み」をお客様と一緒に育てる伴走者でありたいと考えています。
アークグロー株式会社
住所:岐阜県多治見市北丘町8-1-246
NEW
-
2026.08.06
-
2026.08.02変化は、ある日突然で...「突然そうなった。」 そんな言葉を耳にすることが...
-
2026.07.31備えは、一つでは足り...今週、特殊詐欺の被害額が上半期として過去最悪を...
-
2026.07.30備えることが多すぎる...毎日のように、地震や豪雨、サイバー攻撃、AI、人...
-
2026.07.29問いを持つ会社。答え...AIは、多くの答えを返してくれる時代になりました...
-
2026.07.27正解を知っている人よ...AIは、たくさんの答えを教えてくれます。 だから最...
-
2026.07.26AIは答えをくれる。問...ChatGPTをはじめとするAIは、驚くほど多くの答えを...
-
2026.07.24教えるだけでは、人は...先般の記事では、「教えること」と「考えたくなる...